【レビュー】現場で役立つシステム設計の原則~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法

現場で役立つシステム設計の原則 の表紙

変更に強いコーディングをするためにはシステム設計の知識が欠かせません。

「現場で役立つシステム設計の原則~変更を楽で安全にするオブジェクト指向の実践技法」はシステム設計の基礎的な事を知りたい人向けの本です。今回はこの本のレビューをします。

対象読者

ソフトウェア開発で

  • 「コードが乱雑でどこに何が書いてあるのか理解するまでが大変」
  • 「1つの仕様変更で、複数箇所修正しなければならない」
  • 「少し変更だけで良いと思ったが思わぬところに影響が出た」

のようなトラブルに巻き込まれた経験がある人に向いている本です。

上記のような問題をなくすためにオブジェクト指向設計の考え方を理解し、変更が楽で安全な設計ができるようにしたい人におすすめです。

本書では、私が業務アプケーションの変更に苦しんだ経験をもとに、オブジェクト指向設計のやり方と考え方、効果があった解決策を、具体的なソースコードを示しながら紹介していきます。特に「なぜそうするのか」を重視して説明しています。

使用言語 総評

本書はプログラミング言語にJavaを、アプリケーションフレームワークにSpring FrameworkとSpring Bootを使っています。

私はJavaやSpringについては詳しくないため、所々Javaやフレームワーク特有のテクニックを使っている所は難しいと感じました。その点を除けば他の言語でもオブジェクト指向設計の考え方について学べます。

オブジェクト指向設計でよく聞くデザインパターンに関しては書かれていません。

”エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計”に近い内容が多いと思いました。個人的には難易度は割と高く、5段階評価の中では4〜4.5の難しさです。

ドメイン駆動設計に興味がある人は、ドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本の方もおすすめです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク