【レビュー】リーダブルコード より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック

リーダブルコードの表紙

“リーダブルコード”はコーディングをしたりコードレビューをする方におすすめの本です。

「2週間前に自分が書いたコードなのに何をしているのかわからない・・・」

という事は割と起こります。ほぼ毎日コーディングをしていてもいなくても、2週間前の事は覚えていないです。そのためコードを読む作業が発生します。

コーディングの作業の半分以上はコードリーディングと言われています。機能追加でも仕様変更でもまずコードを読んでロジックを整理し、コーディングしていきます。

そのためコードの読みやすさは開発に大きな影響を与えます。

この本では「読みやすいコードとは何か?」という疑問に様々な角度で学ぶ事ができます。

構成

1章 理解しやすいコード

1章は5ページのみですが、「理解するまでにかかる時間が短くなる事が大切」と重要なテーマが書かれています。

第Ⅰ部 表面上の改善

2章 名前に情報を詰め込む
3章 誤解されない名前
4章 美しさ
5章 コメントすべきことを知る
6章 コメントは性格で簡潔に

第Ⅰ部では変数名の付け方、インデント、コメント、コーディングスタイルなど基本的な事について書かれています。

日本人にとって英語は馴染みがないため命名に困る場合があると思います。

本書では”ブール値の変数名は、頭にis, has, can, shuldなどをつけて分かりやする事が多い”や、”範囲を指定するときはfirstとlastを使う” などすぐに使える内容が多く紹介されていました。

第Ⅱ部 ループとロジックの単純化

7章 制御フローを読みやすくする
8章 巨大な式を分割する
9章 変数と読みやすさ

if文やループ文は複雑で読みにくくなりやすいコードです。それらを読みやすくするテクニックが紹介されています。

8章では”説明変数”を導入して式を簡潔にまとめたり、9章では”邪魔な変数を削除する”や”変数のスコープを小さくする”ことについて解説していました。

第Ⅲ部 コードの再構成

10章 無関係の下位問題を抽出する
11章 一度に1つのことを
12章 コードに思いを込める
13章 短いコードを書く

第Ⅱ部ではコードを少しだけ変更する技法でしたが、第Ⅲ部では大きく変更して読みやすくする技法が紹介されています。そのため難易度がやや高くなっています。

13章では短いコードを書くために”標準ライブラリに慣れ親しんでおく”事が挙げられており、自分がよく使う言語を定期的に勉強し直すことは大切なんだなと思いました。

第Ⅳ部 選抜テーマ

14章 テストと読みやすさ
15章 「分/時間カウンタ」を設計・実装する

第Ⅳ部はおまけのような内容だと思いました。テストに関してはテストの専門書を読むことをおすすめします。

まとめ

複数人で開発する現場では他の人に自分の書いたコードが読まれます。開発速度に影響がでないよう最低限、第Ⅰ部に書いてあるような読みやすい変数名やコメントの書き方はすぐに身に付けましょう。

第Ⅱ部以降は普段から読みやすいコードを心がけて経験を積む事で徐々にできると思います。

リーダブルコードはプログラミング言語を超えて共有される内容のため、使っている言語問わずこの本はおすすめです。

私はプログラミングの初心者だった頃に買い今でも時々読んでいます。

読みやすいコードについて書かれた書籍少ないですがこの本で十分だと思います。

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