【レビュー】きれいなPythonプログラミング

今回は”きれいなPythonプログラミング クリーンなコードを書くための最適な方法” 著:Al Sweigart の本のレビューをします。

対象読者

  • Pythonの基本的なチュートリアルを終えて、もっと知りたいと思っている人

  • 文法を学んで小規模のコードなら読めるようになった人

  • 読みやすいコードと言われてもイメージできない人

  • 関数の規模が大きくなりがち、関数を細分化したいが粒度がわからない人

変数や、for文、if文などの基本的な文法の解説はほぼありません。Pythonについて解説している初心者向けの本の次の本として読むのに最適な内容だと思います。

対象外読者

  • Pythonの基本的な文法を知らない人

  • オブジェクト指向プログラミングによる設計方法を学びたい人

オブジェクト指向プログラミングについても書かれていますが、内容は入門者向けの解説本とほぼ変わりませんでした。

感想

以下のようなテーマについて解説されています。

  • Black を使ってコードフォーマットを整える

  • ネーミング

  • バグの発生しやすいコードの特徴

  • パイソニックなコードの書き方

  • 良い関数の書き方

  • コメント、docstring 型ヒント

  • Git 

  • パフォーマンス測定

  • コマンドラインゲームのサンプル

  • クラス、継承、プロパティ、ダンターメソッド

私が本書で一番参考になると思った内容は、2つのコマンドラインゲーム(ハノイの塔、四目並べ)の作り方を通して、実践的な関数の書き方を学べることです。実装経験が少ない人や、関数の書き方がいまいち分からない人は非常に参考になると思います。

2冊目として読むには最適な内容だと思いました。しかし、実務レベルにはほど遠い内容だとも思いました。

例えば、Gitについては詳しく書かれていません。本書はGitを知らない人に概要を教えている程度です。本書を通して実務レベルの知識をつけたいと思った人は、より専門的な本で学ぶと良いと思います。

ネーミングに関するおすすめ本

Gitに関するおすすめ本

中〜上級者向けの専門的内容を学びたい人向けの本

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